2. 体の変化への対処
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運動障害が起こったら(1)
近年の研究では、適度な運動は筋力維持に有効であるとされ、特に発症初期など軽度なALS 患者にはその有効性が示されています。以前はALS 患者の運動は筋力低下進行…
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嚥下困難があったら(1)先ずは
口の中の食物を飲み込むときにむせた経験は誰にでもあると思います。元気な人でも高齢になれば頻度も増しますが、ALS の嚥下障害は筋肉を動かす神経が侵されておこるも…
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嚥下困難があったら(2)飲食時の姿勢と食事形態
食事や水分を摂る時に使用する椅子や車椅子は、飲みこみやすい安楽な姿勢がとれますか? 人によって食べやすい、飲み込みやすい姿勢は違います。それぞれにあった姿勢を探…
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嚥下困難があったら(3)胃瘻も考えよう
胃ろう(PEG)に対しどのようなイメージをお持ちでしょうか? PEG があっても口から食べること(経口摂取)はできます。お腹にもう一つ別の口ができたと考えてくだ…
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呼吸が困難になってきたら(1)ALS の呼吸障害とは
ALS では、発症早期から手足の筋力が低下します。それに比して呼吸障害は初期にはほとんど見られないことが多く、緩徐に進行していくこともあり呼吸苦や息切れなどの自…
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呼吸が困難になってきたら(2)呼吸を保つための体力維持と栄養管理
ALS では、呼吸障害の予防として栄養を管理し、体重を減らさないようにすることが大切です。体重が減ると呼吸障害が強まるからです。呼吸を維持するためにも栄養、体力…
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呼吸が困難になってきたら(3)自宅で呼吸状態をモニターする
ALS の進行速度は人それぞれです。いつ呼吸障害が顕著になるか予測はつきません。しばしば自覚症状のないまま、いつの間にか血液中の炭酸ガスが上昇していることがあり…
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呼吸が困難になってきたら(4)呼吸をサポートする
呼吸障害が進むと、血液の酸素分圧が低下し血液中の炭酸ガス分圧が上昇します。どのような呼吸支援を受けるのか(あるいは受けないのか)、ここがALSの経過における重大…
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呼吸が困難になってきたら(5)ALS の呼吸障害に対する主な対応
(1)非侵襲的呼吸サポート(マスク式補助換気) 筋力低下により不足している呼吸を、鼻マスクを装着し機械の力で補います。一般的にはNIV やBipap などの名称…
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呼吸リハビリテーション(1) 概要
ALS は病状の進行により手足の筋力低下に加え、呼吸する筋力(横隔膜等)が低下するため、強い咳せきや深呼吸が困難となります。その結果、痰が詰まり苦しくなったり、…