3.病気の進行期におけるキュア、ケアの提供
病気が進行してから、どの時期にどのような医療・介護・福祉を提供していったらよいのかについては、個々の患者において、(1)四肢(手足)、体幹(胴体)の運動系障害はどの程度であるのか、(2)飲み込み障害はどの程度か、(3)呼吸運動系麻痺はどの程度か、(4)言葉の障害はどの程度か、(5)残された運動機能を使ってのトータルのコミュニケーション能力はどの程度かを、まず評価しなくてはなりません。さらに介護者の精神的、肉体的健康状態はどうか、疲労しているかどうか等についても知る必要があります。
適切な時期に必要な医療・介護を提供することは、実際にはなかなか難しいことですが、医師の仲介も大切だと思います。リハビリ担当者に、現在の運動系障害の種類、程度を的確に評価してもらい、運動機能障害を補完して生活の幅を広げる手段を提示してもらう、あるいは今ある運動系障害の先に予想される障害を見越して、適切なアドバイスをもらうなど、リハビリ担当者との共同作業が、これまで患者本人が気づかなかった自分の中に潜在している能力を引き出して、新たな生の拡充の可能性を気付かせてくれることにつながると思います。そういうリハビリ担当者に巡り合えるというのはとても幸運なことですし、これには医師の仲介も大切だと思います。
次に前記(1)~(5)の運動系障害に対する医療介護ケアについて解説します。
(1)四肢(手足)、体幹(胴体)の運動系障害はどの程度であるのか
(2)飲み込み障害はどの程度か
(3)呼吸運動系麻痺はどの程度か
(4)言葉の障害はどの程度か
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