(3)適切な運動療法について
ALS では、運動神経の障害によって二次的に筋肉が痩せ、筋力が落ちてきます。また年齢とともにサルコペニアといって、筋肉量が減る傾向も加わってくるため、適切な運動を毎日継続することが廃用性(使わなくなっておきること)の筋萎縮を防ぎ、筋力を維持し、関節可動域を保つ意味でも重要です。
病初期に、これまでやったことのない懸垂や腕立て伏せやダンベル運動などを行う人がいますが、これはかえって運動神経に過度の負担をかけることになり、望ましくありません。ALSに対する運動療法の有用性についてのエビデンスのある報告はほとんどないのが実情ですが、適度な有酸素運動を毎日継続し、翌日に筋肉疲労や筋肉痛を残さない程度のものが望ましいと考えます。リハビリ担当者のアドバイスを受けて継続してください。
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