患者の声:コミュニケーション

誤嚥性肺炎で大学病院に緊急搬送された時、すぐに気管切開が必要な状態でした。しかし私は生きることを諦め延命処置を拒否していたので、病院は挿管することも気管切開することもできないでいました。

気管切開を拒否する理由のひとつは「気管切開すると声を失い意思疎通が難しくなる」。身体も動かず声を失うと、痛い、かゆい、苦しい、そのことを誰にも伝える事が出来ない! そんなことばかりを考えていました。

そんなある日、作業療法士がパソコンを持ってきて「この『伝の心』を使ってみませんか」と提案してくれました。1文字1文字ゆっくり文字を打ち、初めて打った文章は「おさしみがたべたい」。

これには先生も看護師も大笑いでした。コミュニケーションが取れずイライラしていましたが、言いたいことが人に伝わる楽しさを感じた瞬間でした。

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