里中 利恵 (療養支援部)
近年、「数 10 年に1度、100 年に1度の大災害」という言葉を頻繁に耳にするようになりました。台風のようにある程度備えができる災害だけではありません。障害の有無にかかわらず、いつ何時でも対応できる備えが必要な事態となっています。災害時は、私たちを日々支えてくださる方もまた被災者となります。行政の言う「福祉避難所」は実は箱ものだけで、何も準備されていないので、全てを持参しスタッフさえも連れて行かなければならないというところがほとんどです。災害時、混乱の最中にある病院には災害による被害を受けられた方が入ってくることから、可能であれば自宅で過ごしたいと希望される方がほとんどです。では、私たちはどのような自助努力ができるのでしょうか?
市町村の努力義務である災害弱者の個別避難計画を立てたとしても、災害は個別避難計画の条件下で起こるとは限りませんので、あらゆる事態を想定して対策を立てることが重要です。では、在宅での最も条件の悪い時間帯を考えてみましょう。真冬の真夜中に大規模な地震が発生しました。さあ、あなたは懐中電灯を手にしてどんな状況になっているか、すぐ把握できますか?
==================================================================
こちらの記事は会員限定です。
閲覧するにはログインをお願いいたします。新規ご登録は下記からお願いいたします。