嚥下困難があったら(3)胃瘻も考えよう

胃ろう(PEG)に対しどのようなイメージをお持ちでしょうか? PEG があっても口から食べること(経口摂取)はできます。お腹にもう一つ別の口ができたと考えてください。
胃ろう造設には、可能な限り経口摂取しながらもPEG からは必要な栄養を摂り込み体力を温存できる、QOL(生活生命の質)を維持できるといったメリットがあります。PEG は栄養障害に対する考え方です。PEG 造設のタイミングは、食事量の減少、食事時間の延長、むせがあれば適応といわれます。早すぎるということはありません。努力呼吸(%VC)50%以上が保たれている状態が最適です。
PEG 造設術そのものは諸条件が整えば、胃内視鏡(胃カメラ)で短時間に大きな苦痛なく行えます。しかし、呼吸状態が悪くなると危険な処置になり、医療機関も施行を躊躇します。
誤嚥性肺炎を起こす前にPEG を造設するのがよいといわれています。担当医師と相談しましょう。

 

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